こんばんは

社会保険労務士・産業カウンセラーの平田です。

 

格安旅行会社「てるみくらぶ」が資金繰りが悪化して破産しましたね。

実は3年前から債務超過だったが、昨年は黒字としていて粉飾決算の疑いもあるようです。

 

先に代金をもらい、ほかにお金を回す、いわゆる自転車操業だったと報道されています。

 

 

この「てるみくらぶ」の状況を、ある方がツイッターに次のように投稿していました。

「笑うメディア クレイジー 2017/4/1」掲載記事より引用

現行の年金制度では、現役世代が納付する保険料を高齢者の年金に充てている賦課方式です。

このツイッターを投稿した方がいうように、年金制度と「てるみくらぶ」のお金のやり繰りは似ていると思います。

しかし、お金のやり繰りの事だけで年金制度と「てるみくらぶ」が同じようなものだと判断するのは、ちょっと待ってください。

民間の企業の資金繰りと、公的制度の資金繰りを比較するのはナンセンスかもしれませんが、一応両者は異なるものだとお伝えしておきます。

まず、年金制度は「社会保障制度」であり「保険」の側面があります。

老齢になったときに受給できる老齢年金、障害等級に該当する障害や重い病気になった場合の障害年金、配偶者が死亡した場合に受給できる遺族年金があります(受給要件等があるので必ず受給できるわけではありません。詳細な説明は省略しますので、詳しく知りたいかたは年金事務所または当事務所にご相談ください)。

少子高齢化が進み、現役世代が少なくなっているため負担が大きくなり、年金制度の将来が不安だと言われています。

実は年金制度は保険料だけでなく税金も使われています。

現在、基礎年金の2分の1は国庫負担(税金)が充てられています。

2014年度に約10.9兆円の国庫負担額が年金給付に充てられたそうです。

年金財政には税金が使われているだけでなく、GPIFが運用する「年金積立金」もあります。

年金積立金は百数十兆円にも上り、5年ごとに行われる財政検証において、そのつど、おおむね100年かけて使っていく想定で運用されています。

少子高齢化がすすみ現役世代が減少することで保険料納付も減少しますが、その分も見越して国庫負担や年金積立金を運用することで、安定した年金給付を行えるようにしているんですね。

公的年金制度について、厚生労働省が設けた、マンガで説明するわかりやすいサイトがありますので、こちらをご覧いただくとよいですよ。

「いっしょに検証!公的年金」http://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou/index.html