こんにちは、社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタントの平田です。

 

今日は仕事で労働基準監督署へ行きました。

そこで知り合いの職員の方にお会いしました。その方はとても温厚かつ知的な方でとてもお世話になっています。

今は別の部署にいらっしゃいますが、以前は労働基準監督官をされていたそうです。

 

労働基準監督官は、労働条件や安全基準に違反していないか調べる仕事をしています。

よくあるのは、建設現場等で労働災害がおきた際に現場に向かい調査することが多いかと思います。

また、定期的に事業所を訪問し、労働条件に違反していないか調べることもあります。

労働条件違反があった場合、その事業所に対し是正勧告や改善指導を行います。

 

実は労働基準監督官は、悪質な事案について逮捕等を行うことができることはあまり知られていないと思います。

 

労働基準監督官は、刑事訴訟法に基づく特別司法警察員の資格を持ち、創作や差押え、逮捕等を行うことが出来るのです。

 

逮捕できるとはいえ、普段、労働基準監督官が逮捕するということはほとんどなく、悪質な事案でも書類送検等を行うことが多いと思います。

 

しかし今日、社長や店長が逮捕される事件が報道されました。

 

那覇市の事務用品販売会社「安木屋」の社長と店長が、時間外労働時の割増賃金を適正に支払わなかった疑いで逮捕されました。

 

新聞の一面で報道されたので、ご存知の方も多いと思いますので詳細は省きますが、労働基準法違反で逮捕されることはなかなかありません。新聞でも、沖縄県内では1990年以降初めてと報道しています。

 

労働基準部が2度以上違反を指摘したにも関わらず、改善に応じなかったとのこと。かなり悪質だと思います。

 

この事件は氷山の一角、時間外労働の割増賃金を適正に支払っていない事業所は多くあります。

 

そのような事業所の経営者の多くは

「残業代を払うお金がない」「残業代を払うと会社がつぶれてしまう」と言います。

 

それは言い訳でしかありません。

 

実際に適正に時間外労働の割増賃金を支払う事業所も多くあります。

これまで適正に支払っていなかったけれど、適正に割増賃金を支払うよう改善した、又は時間外労働時間を見直した事業所もあります。

そして、改善した事業所が、時間外労働の割増賃金を適正に支払ったことでつぶれたという話を聞いたことがありません。

労働条件等を改善する余地はどの事業所にもあります。

 

 

法律を守らないと原則罰則があります。

法律は守るものです。

 

労働基準法は昭和22年に制定されています。殆どの事業所が設立されるずっと前から存在します。

まず法律が先にありますから、経営する以前に、労働者を雇い入れる場合は労働基準法や労働に関する法令を知り、遵守する心構えが必要です。

 

労働に関する法令は数多く複雑です。なかなか理解するのは難しいでしょう。

 

そんな時は、専門家である社会保険労務士にご相談ください。

今日の安木屋。営業していました。今回の事件が報道されたことでイメージダウンは避けられないでしょう。