こんにちは、社会保険労務士・国家資格キャリアコンサルタント・産業カウンセラーの平田です。

 

旧盆にはいり、来客や電話が少なくなり落ち着いて仕事しています(休みではありません)。

私と同じように旧盆でも働いている方は多くいらっしゃいます。旧盆に合わせて夏季休暇を取り入れている会社もあります。働き方改革として、旧盆の時期に夏季休暇を設定すると、旧盆に休暇を当てている企業も多くありますから、売り上げにあまり影響せず休日を増やすことができると思います。

 

 

人手不足になる会社、ならない会社のちがい

 

先日、知人の社労士と話す機会がありました。

最近どう?という他愛ない会話なのですが、内容はやはり仕事のことになりました。今は人手不足のことで相談を受けることがとても多く、その点は知人社労士も同じでした。

人手不足なのに人材が集まらない。多くの会社が頭を悩ましていると思います。

人手不足を解消するためには、労働条件の整備、賃金アップなど様々な要因が考えられます。こうしたら解決するという魔法の手段はありません。

 

しかし、人手不足を解決する方法はわからなくても、人手が集まらない会社には共通点があることが知人と話すうちに見えてきました。

 

あなたの会社は将来性がありますか?キャリアが描けますか?

 

私も知人も国家資格キャリアコンサルタントなので、キャリア形成について詳しく、その点についても話しました。

働くうえで成長できる、キャリアアップできる環境というのはとても重要です。

会社にキャリアアップできる制度がないと長く働こうとは思いませんよね。

入社時の給与が他より高いから就職しても、何年たっても同じ仕事、給与もほとんど変わらないと人材は定着しません。

人は成長することにやりがいを感じるものなのです。

しかし、人事評価制度や評価に見合った報酬を受けられる制度、職能資格制度などキャリアアップできる制度が整備されていなくて、仕事や給与がずっと変わらないとやりがいは感じられません。

 

「だったら、がんばった人は給与をあげればいいんでしょ」といって、がんばった人は昇給させたり特別手当を支給する事業主がいますが、ただ給与を上げればいいわけではありません。

 

給与を上げる根拠はありますか?

 

給与を上げる、特別手当を支給することは悪いことではありません。

しかし、人事評価や賃金制度が整備されておらず、事業主の気分で支給しているケースが多く見受けられます。

気分次第で給与や手当を支給して何の問題があるの?そう思われるかもしれませんが、実は問題ありなのです。

 

事業主の判断で、あの人はがんばってるから手当をあげよう、この人には手当はあげない、ということはよく行われていますが、手当をあげる・あげないと判断する明確な根拠はないまま支給しているケースが殆どです。すべて事業主の気分次第だと言っても過言ではありません。

 

明確な根拠なく、事業主の気分次第だと不公平感があります。

仕事の結果にかかわらず事業主の好き嫌いで決まってしまいます。

そうすると、自分はがんばったし結果も出した人にとっては事業主の好き嫌いで判断されるとおもしろくありません。

結果を出していない人でも事業主に好かれていれば、手当などを受ける場合もあります。

結果を出しても出さなくても手当などが支給されるなら、仕事をがんばろうと思わなくなりますし、事業主に好かれようと行動することになってしまいます。

事業主は社員からチヤホヤされて、反抗せず命令通り動いてくれるわけですから悪い気はしません。しかし、業績をアップさせるのが本来の目的のはずなのに、社員が社内政治にばかり気を遣い、仕事に真剣に取り組まなくなると業績が傾くのは目に見えています。

 

そうなると、会社の業績が伸びず、経営が悪くなる可能性が高まりますし、真面目に仕事に取り組む社員はばかばかしくなって退職し、残るのはイエスマンだけど結果をださない社員だけとなってしまいます。

イエスマンが残るので、事業主は厳しい状況になっていることになかなか気づきにくくなります。

 

今、企業が成り立っているのは好景気だから?

 

実際のところ、人事労務の状況が良くない会社でも存続しています。

労働環境が整備されていなくても経営は何とか成り立っています。

しかし、儲かっているとは限りません。

労働環境が整備されていない・事業主が気分次第で手当等を支給している会社は、経営が悪化しているとまではいかないけれど、経営状況が良いわけでもなくトントンくらいだよね、と知人社労士と意見が合いました。

それでもなぜ会社が成り立っているのか?

それは世の中が好景気だからでしょうという意見にまとまりました(仮説です)。

 

人手不足ということは、仕事が多くあってはじめて人手が足りないという状況になるわけです。仕事はたくさんあるので景気はいいんですね。

好景気がいつまで続くかわかりませんが、好景気が終わると、労働条件が整備されていない会社、事業主がワンマンで気分次第で経営している会社は経営が行き詰ることが予想されます。

 

正当な評価を受けることで人は成長する

 

人は認められたと感じることで成長します(マズローの五段階欲求説:尊厳欲求・自己実現欲求)

こんなにがんばって結果を出したのになぜ認めてくれないのか、と思うとモチベーションは下がります。

正当な評価で決めるのではなく気分次第で待遇を決めてしまうと、尊厳欲求が満たされずモチベーションが下がってしまいます。

そうなるとやる気も起きませんし、人材も育ちません。

結果として会社の成長を阻害してしまうことになります。

 

気分次第でも給与を上げたからいいでしょ、手当を上げたからいいでしょ、では会社は成長しないのです。

 

正当な人事評価制度・賃金制度を整備することが重要

 

人事評価制度や賃金制度を整備することは、結果的に会社の成長につながります。

ただ給与を上げるのではなく、制度をしっかりと整備することが重要です。