保育所等の人材育成とキャリアパス整備研修を行いました
11月17日、沖縄県保育士・保育所総合支援センターと石垣市の共済で「保育所等の人材育成とキャリアパス整備」研修が開催され、講師を務めました。
この研修は沖縄県内の市町村で実施しており、今年度、石垣市で7回目になります。
午後に約3時間の予定で実施されるので日帰りです。
9:35那覇発の予定でしたが機材の到着が遅れ、20分の出発遅れとなりました。
会場の石垣市役所に到着。新しい石垣市役所は初めてです。市役所内に食堂があるとのことで、その食堂で八重山そばを食べようと楽しみにしていましたが。。。「臨時休業」
旧石垣空港跡にたつ石垣市役所から歩いて行ける範囲に飲食店は少なく、どうしようか迷っていたら、職員の方が親切に車で八重山そばが食べられる飲食店へ案内してくれました。
しかし、ここでも八重山そばにありつけず。。。
ランチタイムは専用ランチのみ提供とのこと。研修まで時間も限られているのでランチをいただきました。
このランチ、とても美味しくてちょうどいい量でした。八重山そばにありつけませんでしたがとても満足した食事でした。
ランチを済ませ石垣市役所へ戻ります。
今回参加された保育所の皆さんは25名程。お忙しいところを多くの皆さんに参加していただき感謝です。
「人材育成」「キャリアパスの運用」に主眼を置いた今回の研修。
キャリアパスは処遇改善加算の要件になっているので、ほとんどの保育園で作成されていますが、制度が実情に合っていない、キャリアパスとは異なる昇格や昇給を行っている、賃金テーブルとキャリアパスが連動していない等の課題があります。
キャリアパスをしっかり整備し、賃金規定や就業規則と連動させることで次のようなメリットがあります。
・保育士のスキルや経験をどのように活かしこの先どのようにステップ アップが図れるのか知ることができる
・キャリアアップに必要な条件が明確になり保育士が将来の目標に向けて意欲的に取り組む
・スキルや経験、評価により職位職責を定めキャリアパスを賃金規定をリンクさせることにより同一労働同一賃金に対応できる
・人材の確保、定着率アップ
・保育の質の向上 保育園の評判が良くなる
・人件費の調整が容易になる
・人間関係のトラブルを未然に防止する
・処遇改善加算につながる
一般的にキャリアパスと言うと、右肩上がりのキャリアアップを想定されると思います。
しかし、現代は多様な働き方が求められる時代。多様なライフスタイル、目まぐるしく変化する社会情勢へ対応できるようにキャリアパスを整備すべきです。
保育園で働く職員のライフスタイルの変化について、次のようなケースが考えられます。
・保育士の家庭環境などもキャリアアップに影響 女性の場合、妊娠出産がライフイベントに加わり、一時的に仕事から離れることがある
・育児を行う女性への勤務上の配慮(短時間就労、時間外労働の免除など)
・家族の介護を行うため仕事を辞める、一時的に仕事から離れることも考える
・本人の病気、ケガ等の体調不良
・役職者に就くと責任が重い、家庭を優先させたいのでしばらくの間キャリアアップを希望しない職員もいる
・一時的なキャリアダウン、保留する選択肢も
・勤務を続けるうちに職員のキャリアに対する考え方が変化する場合がある
右肩上がりのキャリアアッププランだけでなく、様々な変化に対応することを考えて、現状維持やキャリアダウンする場合も想定しておくとよいでしょう。
私は人材育成について、
「人材育成とは部下や後輩を育成することだけではありません。自分自身の成長にもつながります」とお話します。
人材を育成する場合、育成する、指導する側のスキルも重要です。
育成や指導するスキルや業務知識もしっかり身に着けておかないと育成指導する効果が薄れてしまいます。
育成する立場の方は必然的に学ぶことになりますので、自身の成長→キャリアアップにもつながります。
その点、保育士は日ごろから園児を保育し育成しているのでそういう意識は高いと感じます。
石垣島の研修でも、参加者が多く研修後の質疑応答も積極的に質問されて、人材を育成するため積極的な姿勢がうかがえました。
参加された保育園の皆さんに少しでもお役に立てれば幸いです。
帰りの便を待つ間、新石垣空港で念願の八重山そばをいただきました。
この研修は、沖縄県保育士・保育所総合支援センターが主催sれています。
沖縄県保育士・保育所総合支援センターでは、保育所や保育士の様々な支援を行っています。
詳細につきましては下記HPをご覧ください。
沖縄県保育士・保育所総合支援センターHP https://okihoiku.com/
おもろ社会保険労務士事務所 https://omorosr.com/