久しぶりに新社会人研修を担当します


令和5年度が始まり、もう5日が経ちました。1日と2日が土日にだったので、実際には3日月曜日から世の中は動き始めています。

外を見ると新社会人と思しき紺や黒のスーツを着た若い方たちが多く見られました。3日は私は沖縄県産業支援センターにいましたが、大ホールや研修室では新入社員研修が行われていました。

今週、久しぶりに新社会人向けの研修を担当することになり、どのようなことを話そうか考えていました。

ちょうど30年前、私は社会人になりました。

初めて勤務したのは東京都のシステム開発会社。汎用システムのプログラマーとして採用され社会人第一歩を踏み出しました。

その時の新入社員研修は、東京都の中小企業団体に入社した新社会人200名が一同に集まり千葉県の鴨川市のホテルで2泊3日の日程で行われました。

別々の会社の新入社員が8名程で1グループを作り、別の会社の社長1名がグループの相談役としてついてくれました。

研修の場が初対面でしたが、私が入ったグループはすぐ意気投合して、あまり緊張せず研修を受けたのを覚えています。

相談役としてついてくれたK社長もとてもいい方で、朗らかで広い心で私たちを支えてくれました。

とても仲がいいグループだったので研修期間中は楽しい思い出しかなく、何を学んだか覚えていません(研修担当された皆様すみません)。

グループの仲間とは連絡先を交換し(当時は携帯電話は普及していなかったので、自宅の電話番号を教えてもらいました。ほとんどが一人暮らしだったので電話しやすかったです)、研修後も連絡を取り合い、私が東京にいた6年間はよく飲み会をして楽しいお付き合いが続きました。

新入社員ならではの悩みをそれぞれ言い合い鬱憤をはらし、明日からがんばろう!と気分を盛り上げるような集まりでした。その会にK社長も参加され、上から目線ではない経営者の意見やアドバイスをいただきました。普段、会社では社長と話す機会はないので、K社長のお話やアドバイスはとてもいい経験になりました。

東京をはなれ20年以上たち、そのときの仲間とは残念ながら連絡がつかなくなりましたが、K社長は今も会社を続けていてHPを見ると今でもお元気そうです。素晴らし社長は企業を永続させるんだと感じました。

30年前はバブル経済ははじけた直後で、今と状況は違います。

当時は法令順守などどこ吹く風、という感じで少なくとも私の周りで労働に関する法律やルールを気にしていた方を見たことはありませんし、リストラという整理解雇(恐らく不当解雇だったと思います)が実際に行われていました。私が新人だったことは整理解雇のことはまだリストラとは言わず、新人の年の年末ごろからリストラと言い始めたように思います。

私の会社も経営状況が悪くなり、給与の未払いがあったため(当然違法ですが、当時の私にはその認識がありません)止む無く退職しましたし、私の同僚は上司に反発したため即解雇されました(反発した同僚のよくないですが、即解雇されたのは間違いなく不当だと今はわかります)。

そのような状況、世の中全体もそんな感じだったので当時の私はあまり不満に思わず、すぐ転職したらいいやくらいの気持ちでいました。実際、すぐに次の転職先は見つかりましたが、前の職場より労働条件は悪くなり(週6日勤務、50時間は労働していました)、楽しい職場でしたが給与も低く生活に苦慮したのを覚えています。

その会社も退職し、沖縄に戻り就職活動をしましたが当時はバブル崩壊後の不況の時代なのでなかなか本採用はなく、しばらくアルバイトをしていました。それでもあまり不安を感じていなかったので若かったからでしょうか(笑)。親にはとても心配されましたけどね。

当時の私は労働に関する法令は何も知らなかったので、知っておけば損しなかったということが今考えるとたくさんあります。

ちなみに2番目の会社の社会保険加入期間が数か月未納になっていました(単純に手続きが遅れただけだと思います。当時はそんな緩い感じでした)。

当時は労働に関する法令やルールを教えてもらうことはなく、損したなと思うことがありましたが、今は時代が変わりました。

今回の新入社員研修では、新入社員の皆さんが知らなかったから損したということがないようきっちりお話して、楽しい社会人生活を送ってもらいたいと考えています。

※画像は先日訪れたうるま市野球場です。県外の強豪校と沖縄県の高校が対戦していました。本文とは無関係です。

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