障害年金の申請を行う際に気を付けること


私は障害年金の申請を承っています。ご依頼の6割は「精神の障害」による障害年金の申請です。

これまでも「精神の障害」の障害年金の申請を多くご依頼いただいてきました。

ご依頼を受けるにあたり、ご依頼者と面談し、状況によってはご依頼者が受診される際に同席することもあります(新型コロナ禍以降、難しくなりましたが)。

精神の障害のご依頼者と何度かお話し、受診時に同席するなどして気づいたことがあります。

例をお話しますが、20代女性の方、「うつ病」で障害年金を申請したいとご依頼を受けました。

初めてお会いする際、女性はお母さんと一緒にお越しになりました。一人では車の運転が出来ず歩くのもやっとという感じでした。

日頃、お母さんの援助がないと生活もままならないとのこと。お会いしたときもお母さんからの説明がなければ状況がわからないほどでした。

女性は、自分では医師に説明することが難しいというので次回受診時は私も同席することになりました。

2週間後、受診されるクリニックで待っていると、その女性は自分で車を運転してきたので驚きました。お会いすると表情も明るくうつ病には思えないほどです。

医師の許可をもらい受診に同席させてもらいました。すると女性は医師からの問診に明るく答えます。

「体調は?」

「よいと思います」

「10点中、何点?」

「7点くらい」

私「体調は7点?前にお会いしたときは一人で歩くのもやっとだったのに。。。」

受診後、女性とお話しました。

「通院する際、どうしても母と予定が合わないときは私が一人で運転していかなければなりません。そのときは薬の量を調整したり休息をしっかり

とって体調を整えないと病院に行けないんです。それで今日は体調がいいんです。」

女性が医師に体調がよいと答える理由がもうひとつあります。

それは、精神の障害をお持ちの方は真面目な方が多く、早く良くなりたい、家族に迷惑をかけたくないという思いがあり、医師に体調がよい、回復していると答える傾向があります。

女性は、通院するために体調を整えますが、帰宅するとどっと疲れがでて半日は立ち上がれなくなるとも言っていました。

通院の時以外は、最初にお会いしたときのように一人では行動が難しい状況なので、そのことを医師にお話しないといけません。

同行したあと、出来るだけ早くクリニックを予約して、女性には日ごろの体調をメモしてそのメモを元に医師に説明してもらいました。

医師も「体調がよいと答えるから回復していると考えていた。日常の状況を聞くとまだ回復には至らない」と診断されました。

女性の体調は障害等級2級に該当するとされ、障害年金を受給することができました。

精神の障害の場合、診断のほとんどは問診で行われます。※何か検査をすることはあまりないようです。

この女性の例にもあるように、多くの方は受診時には比較的体調がよいか、早くよくなりたいとの思いから症状は軽いように答えます。

体調がよいときもあるのでしょうが、診断書には日常の状況について記入するので、日頃の体調が思わしくないときのことも併せて医師にお伝えしたほうがよいでしょう。


沖縄障害年金相談net
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日本年金機構 障害年金制度HP https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/index.html

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