旧盆に入りました。沖縄県の最低賃金は時給換算952円に決まりそうです。


沖縄では旧盆のウークイが始まり、多くの事業所がお休みに入りました。朝の交通量は少なかったものの、お昼頃には大型スーパーマーケット周辺での渋滞が見られました。これは、旧盆に向けた買い物客の増加が原因と思われます。私たちの事業所は通常通り営業しており、この静かな時期を利用して業務に集中しています。

一方で、沖縄県の最低賃金に関するニュースが注目されています。沖縄地方最低賃金審議会は、沖縄労働局長へと改正最低賃金額を答申し、896円から952円への引き上げが決定しました。これは、中央最低賃金審議会が目安とした50円増(上昇率5%)を上回るもので、10月9日から新たな最低賃金が適用される予定です。

沖縄タイムス8月13日付記事より https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1415326

しかし、沖縄県の賃金動向を見ると、名目賃金と実質賃金の両方でマイナスの傾向が続いています。

実際の賃金はどのようになっているか、沖縄県企画部統計課「沖縄県の賃金、労働時間及び雇用の動き」から調査結果を見てみます。

令和6年7月31日沖縄県の賃金、労働時間及び雇用の動き  https://www.pref.okinawa.jp/toukeika/mls/2024/mlkongetsu.pdf

事業所規模5人以上の賃金指数調査結果によると、「名目現金給与総額」の前年同月比(5月)△0.1ポイント

「実質現金給与総額」の前年同月比(5月)は△3.7ポイント

事業所規模30人以上の賃金指数調査結果によると、「名目現金給与総額」の前年同月比(5月)△0.3ポイント

「実質現金給与総額」の前年同月比(5月)は△3.9ポイント

名目賃金はこの一年マイナスポイントが目立ちます。実質賃金はこの一年間はずっとマイナスです。

最低賃金は実際に支給する名目賃金となりますが、名目賃金を見ても事業所が賃金を引き上げることに苦慮しているのがわかります。

賃金を引き上げるためには、売上の増加やコスト削減、労働生産性の向上が必要です。また、労使トラブルを防ぐことも、時間単位人件費を高めるための重要な要素となります。

このように、沖縄の旧盆期間中の静かな雰囲気とは対照的に、最低賃金の引き上げという経済的な動きがあります。企業は賃金の引き上げに苦慮しながらも、労働者にとっては待望のニュースとなっています。労使双方が協力し合い、経済的な課題を乗り越えていくことが求められています。

おもろ社会保険労務士事務所HP https://omorosr.com/

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